肥満があり糖尿病を発症しているかた・・・
それは、メタボリック症候群により糖尿病を発症しています。
そのため、メタボリック症候群の治療を優先します。
メタボリック症候群とは、内臓脂肪蓄積により糖尿病、高血圧、睡眠時無呼吸症
候群、などの病気を引き起こします。内臓脂肪から分泌される悪いホルモン(悪玉アディポサイトカイン)により病気を 引き起こすため、内臓脂肪量を減らして悪いホルモンの分泌を減らす必要があります。
内臓脂肪量を減らすためにはどうしたらよいか・・・・
減量です。減量するとまず最初に内臓脂肪が減り、確実に糖尿病、高血圧などの病気は良くなります。
さらに減量を継続すると、筋肉量も減ってしまいます。筋肉量が減ると基礎代謝量が低下し太りやすい体質となりますし、
高齢者のかたは、フレイル(筋肉量の低下による身体能力の低下)状態となります。減量をするからには、筋肉量を減らさないように内臓脂肪を
減らしていく必要があります。
当院でのダイエットによる糖尿病治療の方針・・・
1.減量のための食事指導
患者さんごとにストレスなく継続できる食事療法を一緒に考えていきます。
糖尿病学会が推奨する”エネルギー制限食”を中心に、糖尿病関連合併症のないかたで興味があるかたには”糖質制限食”、糖尿病関連合併のな
いかたでやる気のあるかたには”断食を利用した食事療法(海外の文献では、病気をなおすために断食食事療法が多数報告されておりす)”
を指導しております。
2.低血糖や肥満をきたさない糖尿病治療薬への変更
減量のための食事療法を実践していきますと、必ず血糖値が低下します。そのため、低血糖が起きない治療薬への変更をしていきます。
また、糖尿病治療薬のなかには肥満をきたしやすい薬もあるためそのような薬の減薬を検討します。
3.筋肉量を減らさないための運動指導
個人のライフスタイルに合わせた筋肉増強運動を指導していきます。
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