さいたま市の総合内科 糖尿病内科 内分泌代謝内科 | 東大宮駅 浦和駅

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治療方針

当院の糖尿病治療では血糖値を下げるだけではなく、
患者様の状態を見ながら服用する薬の量を減らしていく減薬や、
最終的にはインスリン離脱状態により患者様の長期的な健康に
近づけるように治療を提供します。

減薬のメリット

薬を用いて血糖値をコントロールすると一生副作用と付き合っていく必要があります。そのため本来の健康のためには減量や生活習慣の改善を行い、薬の量をだんだん減らしていくことが重要になります。

インスリン離脱のメリット

高インスリン血症に近づくと動脈硬化やがんの危険因子となりうるため、なるべくインスリンを使用せずに血糖値のコントロールを行うことが、患者様を本当の健康に導くことに繋がるのです。

共通の治療方針

糖尿病の病型にかかわらず糖尿病治療で一番大切な点は、外因性および内因性のインスリン量をなるべく少量にしての、最良の血糖管理です。血糖値を改善できても高インスリン血症を改善できなければ、動脈硬化やある種のがんの危険因子となるからです。

まずは血液検査を行い、1型糖尿病、2型糖尿病を診断します。日本人の場合、約95%は2型糖尿病であり、1型糖尿病は5%程度です。もし糖尿病と診断されたら、まずは糖尿病により引き起こされる病気(糖尿病関連合併症)が発症していないかを調べる必要があります。

2型糖尿病

2型糖尿病は相対的なインスリン分泌不全および肥満によるインスリン抵抗性が原因です。

2型糖尿病の治療に関しては、アメリカ糖尿病学会(ADA)やヨーロッパ糖尿病学会(EASD)では、治療ガイドラインを発表していますが、日本糖尿病学会(JDS)では、発表していません。

欧米人と日本人では体格やインスリン分泌能が異なるため、ADAやEASDの治療ガイドラインをそのまま日本人に用いることは適さず、実際には患者様個人の体質を考慮して最適な治療法を検討して治療を進めます。

まずは患者様の病態がインスリン抵抗性メインなのか、インスリン分泌不全がメインなのか調べます。

1型糖尿病

1型糖尿病は先天的に膵臓からのインスリン分泌ができないことが原因となります。そのため治療方針としては外部から直接インスリンを補う事が重要です。

外部からインスリンを補うために、インスリン頻回注射療法やインスリンポンプ療法を推進していきます。

また1型糖尿病の食事療法は、学会では食品交換表をもとにした指導を推奨していますが、食品交換表をもとにした食事療法ではうまくいかない患者様も多いです。

そのような方には、欧米で普及しているカーボカウントを指導していきます。

肥満糖尿病

肥満合併の糖尿病患者様に対してはダイエット・減量を優先し、次に示すような指導方針による食事療法、運動療法等を行います。その上で糖尿病の型に合わせた糖尿病治療も行っていきます。

1.減量のための食事指導
患者さんごとにストレスなく継続できる食事療法を一緒に考えていきます。
糖尿病学会が推奨する”エネルギー制限食”を中心に、患者様の症状や実行可能性等を総合的に判断して、糖質制限食や断食を利用した食事療法を指導しております。

2.低血糖や肥満をきたさない糖尿病治療薬への変更
減量のための食事療法を実践していきますと、必ず血糖値が低下します。そのため、低血糖が起きない治療薬への変更をしていきます。肥満をきたしやすい傾向のある糖尿病治療薬を服用されている場合は減薬を検討します。

3.筋肉量を減らさないための運動指導
個人のライフスタイルに合わせた筋肉増強運動を指導していきます。

インスリン減薬療法

当診療所では、インスリンを使用しなければならない患者様に対してはなるべく少量のインスリンでの管理を、経口薬での管理を必要とする患者様に対しては、血糖管理はもとより内因性のインスリン量を少なくするような経口薬をお勧めしていきます。